日常において人は圧倒的に消費者である。しかし、同じ人でも商品を売る側の立場になると途端に途方に暮れる。多くのものを買っているのにかかわらずである。
「シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは」。
この本は、「ブルー・ブロッカー」ブランドのサングラスを世界で2000万本以上販売した伝説的マーケッターであるジョセフ・シュガーマン氏が書き下ろした超ロングセラーのマーケティング書である。
30の法則とあるものの、これらは、マーケットの基本に近い項目である。一つ一つが時代を超えた普遍的な価値を伝えており、読んでいてはっとさせられる気づきが多くある。
最も印象に残った法則は、「お客は感覚で買い物をして、理屈で納得する」。
理詰めでも売れないし、根拠のない商品特性、価格でも売れないのである。
また、「正直さ」という人として全く疑いようのない、当たり前のことを法則に入れたことも現場主義に基づいた(いたずらに理想論を振りかざさない)筆者の想いが伝わる。
切った張ったのビジネスにおいても忘れがちになっている「正直さ」。私たちに改めて当たり前を再認識する機会を与えてくれる本である。

この本を読むことで、初めてマーケティングを勉強する方はもちろんのこと、既にマーケティングを日常の業務で活用している人でも基本法則を再認識するいい機会になるのではないでしょうか。 私はツイッターで多くのフォロワーさんと繋がることを目指しています。この本の30法則を活用すれば増えそうな、そんな手ごたえを感じているところです。